「担担麺ー、担担麺はいらんかえ~」
1841年、天秤棒で担いで街中で担担麺を呼び売りをして有名になったのが、自貢市の陳包包氏といわれています。
天秤棒では
・片方には豆炭と七輪、その上に鍋を置いて、中にはお湯とスープ
・もう片方にはお椀とお箸、調味料と洗い物用の水桶等
を担いでいたといわれています。
担担麵が有名になったのは、味付けと面臊(ミェンサオ)
路上での麺の作り方
- まず麺を熱湯に入れて煮る。
- 煮終わった麺は冷水に入れてしめる
- あとは調味料を混ぜ、お好みの面臊をのせて完成。
面臊(ミェンサオ)とは麺の上にトッピングする具材のことです。
四川では、面臊を三種類に分けます。
- 湯汁面臊(スープ用)
- 稀鹵面臊(濃厚な味付け)
- 干炒面臊(水分ないカリカリしたそぼろ)
湯汁面臊(タンジー)
紅焼牛肉麺(牛肉煮込み)
酸菜肉絲肉麺(酸菜と豚の細切り)
香菇燉鶏麺(椎茸と鶏煮込み)
湯汁面臊は味が麺の中に浸み込みやすい。
稀鹵面臊(シールー)
打鹵面(鹵肉)
大蒜鱔魚面(ニンニクとタウナギ)
稀鹵面臊は比較的濃い目の味つけ。
干炒面臊(ガンチャオ)
水分を飛ばし、カリカリになるまで炒めたそぼろ。ジャージャー麺や担担麵のそぼろはこれになります。
麺を売る人間は自宅で多種多様の面臊を作っておきます。街に出て麺を売る時に、麺を茹でて、面臊を加え、スープをかけて完成というわけです。